近視のなぜ?

東南アジアの子に近視が多い?

東南アジアの子に近視が多いという説が近年になって浮上しているといいます。とくにシンガポールの子供たちには近視が多く、9歳までに34%、12歳までに65%,18歳までには75%が近視になるといいます。この数字は近視が多いと言われるに日本人の数字をはるかに超えています。日本人の場合は、幼稚園で20%、小学校25%、中学校50%、高校では60%の生徒が近視です。

近視には遺伝的要因があるとされ、研究が進められていますが、環境要因も大きく、シンガポールの子供たちの近視を調査した結果によると、週に2冊以上本を読む子供は、読まない子よりも3倍近視になっているといいます。また、コンピューターを定期的に使う子は2倍近視になっており、IQテストで好成績の子は2.5倍、近視になるリスクが高いそうです。目の酷使が近視の大きな要因となっているといいます。

シンガポールの子供たちが異常に近視が増えているこの原因には、高い教育熱があるとされています。シンガポールでは、20世紀末から急速な経済成長を遂げてきました。他に天然資源のないシンガポールにとって、人は貴重な資源なのです。子どもが猛勉強した(させた)結果が近視の子供の数を増やし、近視の外科的矯正手術の「LASI」が1992年に東南アジア地域で初めて行われてからすでに2万件もの手術が行われているといいます。「LASI」は、日本でも一部の眼科医で行われている手術です。

また、シンガポールの子供に近視が急増した原因に、家で本を読むとか、勉強をしているため、日光に当たらないことも指摘されています。「日光を浴びると脳内化学物質ドーパミンの放出が促され、放出されたドーパミンで眼球が伸び、目に入った光の焦点が合わなくなることを防ぎます。それなのに、屋外に出ずに家の中だけで過ごすシンガポールの子供たち多く、近視が多くなったというのです。子供達が読書やゲームをして過ごし、ほとんど外へ出ずに、1日に屋外で過ごす時間は、平均でわずか30分ということです。

この傾向は、シンガポールばかりでなく、日本や韓国、中国、台湾、香港などの東アジアの都市でも同じだといいます。そういえば私の家の周りでも、外で遊ぶ子供たちの声が聞かれなくなっています。